特定技能の選択に傾斜するタイ人求職者 ― 技能実習からの潮目の変化
**ヘッドライン** – タイ国籍の特定技能1号在留者は、2022年9月末の2,153人から2026年6月末には7,116人へ、4年弱で約3.3倍に増えました。 – 一方、タイ国籍の技能実習生数は同じ4時点で11,000〜12,400人台の範囲にとどまり、ほぼ横ばいです。送出しの主軸が技能実習から特定技能へ移りつつあります。 – この傾向は全国計でも同じです。技能実習は伸びが頭打ちになる一方、特定技能は5年で約25倍に拡大しています。 ## タイは技能実習より特定技能が伸びている 出入国在留管理庁の統計によると、タイ国籍の特定技能1号在留者数は、2022年9月末の2,153人(特定技能全体の2.0%)から、2024年末6,232人(1.9%)、2025年末6,817人(1.7%)、2026年6月末7,116人(1.6%)へと着実に増えています。全体に占める構成比はベトナム・インドネシアの伸びが大きいため微減していますが、人数そのものは4年弱で約3.3倍です。 対照的に、同じ4時点に近いタイミングで見たタイ国籍の技能実習生数は、2022年6月末11,036人→2024年末12,435人→2025年末11,672人→2026年6月末11,240人と推移しています。2024年にかけていったん1万2千人台まで増えたものの、その後はやや減少に転じ、2022年から2026年6月末までの4年弱で見るとほぼ横ばい(+1.8%)です。技能実習計画の認定件数でもタイは全体の2.6%(2026年度・OTIT統計)にとどまり、ベトナム(40.6%)・インドネシア(26.1%)と比べると規模は小さいままです。 ## 全国でも同じ「潮目の変化」が起きている これはタイに限った動きではありません。全国計で見ても、技能実習は2024年末45.7万人→2025年末45.7万人とほぼ横ばいになった一方、特定技能は2020年末1.6万人から2025年末39.0万人へと、5年で約25倍に拡大しました。制度全体として、技能実習から特定技能へと重心が移っていることがうかがえます。 タイの数字は、この全国的な潮目の変化を先取りした形になっています。もともとタイは技能実習の送出し規模が大きくなかった分、育成就労(2027年4月〜)への移行を待たずに、特定技能を軸にした受け入れへ切り替えやすい立ち位置にある可能性があります。 ## 特定技能という選択肢を、職種のマッチングとして考える 特定技能1号は、技能検定等の技能試験と日本語N4相当に合格すれば、育成就労のような3年間の計画を経ずに直接入国できる仕組みです。技能試験は日本国内だけでなく海外出張方式での実施国も増えており、タイもその対象国に含まれる分野があります(分野によって実施状況は異なるため、募集時には最新の試験日程をご確認ください)。 技能実習・育成就労・特定技能のどれが向くかは、職種や求める定着期間によって変わります。技能実習・育成就労は数年単位での育成を前提にした制度、特定技能はすでに一定の技能・日本語力を持つ人材を即戦力として受け入れる制度という違いがあるため、「どちらが優れているか」ではなく「この職種・このポジションにはどちらが合うか」という職種とのマッチングで考えることをお勧めします。 ## 人財タイランドの取り組み 人財キャンパスでは、技能実習・育成就労向けの入国前研修に加えて、特定技能ルートを希望する候補者にも対応できる体制を整えています。職種や求める人数、定着期間に応じて、技能実習・育成就労・特定技能のどのルートが向いているか、候補者の選定段階からご相談いただけます。 ## お問い合わせ タイ人材の受け入れルート選び、特定技能での直接採用についてご相談があれば、人財タイランド(JINZAI RECRUITMENT (THAILAND) CO., LTD.)へお気軽にお問い合わせください。(お問い合わせページへ)









