– 2026年10月7日時点で、タイ全土31県とバンコクで洪水が続いており、被災者は約353万人(約124.5万世帯)にのぼります。
– バンコクの洪水が長引くのは、大雨そのものに加えて、北部から流れ込む河川の水と、ダムの放流が重なるためです。
– 10月9〜13日に新たな大雨が予報されており、同じサイクルが繰り返される可能性があります。前回の号外(9月29日)でお伝えした空港・市内移動への影響も、引き続き注意が必要です。
## 洪水の現状(10月7日時点)
タイ全土31県とバンコクで洪水が続いており、被災者は約353万人、約124.5万世帯にのぼります。タイ気象局(TMD)は10月7日午前5時、10月9〜13日に局地的な大雨から非常に激しい雨を予報しました。特に東部では、バンパコン川が氾濫危険水位に達するおそれがあるとされています。

*タイ洪水の現状(2026年10月7日時点)
## なぜ「雨が止んでも」洪水が続くのか
タイ中部・バンコクは、チャオプラヤー川流域のいちばん下流にある低平地(デルタ地帯)です。北部で降った雨は、ピン川・ワン川・ヨム川・ナン川の4本がナコンサワン県で合流してチャオプラヤー川となり、数日から数週間かけて中部・バンコクへ流れ下ります注3。そのため、現地で雨が止んでも、上流からの水が届き続ける限り浸水は引きません。
さらに、チャオプラヤー川上流にあるブミポン・ダムとシリキット・ダムが、この流れを調整する役割を担っています。ところが北部の降雨が短期間に集中すると、ダムの貯水容量に近づき、構造を守るために放流量を増やさざるを得ない局面が生まれます。実際、10月1日にはチャオプラヤー・ダムが放流量を増やし、川沿いの住民に避難準備を呼びかける事態になりました。

*バンコクの洪水が常態化するメカニズムの図解
10月7日時点では状況はやや改善しています。タイ王室灌漑局(RID)によりますと、ブミポン・ダムの貯水率は68%、シリキット・ダムは81%で、北部の想定降雨量を受け止める余地があるとのことです。チャオプラヤー・ダムの放流量も、2,500立方メートル毎秒から2,400立方メートル毎秒へと引き下げられました。ただし、10月9〜13日に予報されている新たな大雨次第では、同じサイクル(大雨→河川増水→ダムの調整→下流への流入継続)が繰り返される可能性があります。
## 送出し・受入れ実務への影響
空港利用・市内移動への具体的な影響(スワンナプーム/ドンムアン両空港の運用状況、鉄道利用の推奨、高速道路の無料措置など)は、[前回の号外「バンコクの洪水状況と現地訪問への影響」]にまとめたとおりで、現時点でも基本的な傾向は変わっていません。10月9〜13日に面接・視察でバンコクへの訪問を予定している場合は、前回の号外もあわせてご確認のうえ、訪問直前に最新の道路・鉄道情報をご確認いただくことをお勧めします。
## 人財タイランドの状況
自社の日本語学校「人財キャンパス」(JINZAI CAMPUS)はタイ東北部のウドンタニ県に所在しており、今回の被災31県に含まれるかどうかは、現時点の報道からは確認できていません。学校運営への直接影響も現時点では確認されておらず、状況に変化があれば改めてお知らせします。
## お問い合わせ
バンコクへの訪問日程の調整、面接・視察のスケジュールについてご相談がある場合は、人財タイランド(JINZAI RECRUITMENT (THAILAND) CO., LTD.)へお気軽にお問い合わせください。(お問い合わせページへ)
